中日の学者、国際情勢の変動と中日協力について語る
12日に撮影した国際シンポジウムの様子。(北京=新華社記者/張帆)
中国社会科学院が主催し、同院日本研究所が運営を担う「国際情勢変動下の中日関係:実務協力と未来展望」国際シンポジウムが12日、北京の民族飯店で開かれた。
中国社会科学院学部委員、世界経済・政治研究所所長を務める張宇燕(ちょう・うえん)研究員、日本政策研究大学院大学の田中明彦学長、日本国際協力機構(JICA)の北岡伸一理事長および日本総合研究所国際戦略研究所の田中均理事長がそれぞれシンポジウムで、「国際情勢変動及びアジア太平洋地域の情勢:チャンスと挑戦」をテーマに研究成果を発表した。
12日、研究成果を発表する張宇燕研究員。(北京=新華社記者/張帆)
張宇燕氏は研究発表で、当面の世界は百年に一度という未曾有の変化に直面しているが、アジアにとって挑戦であるのと同時にチャンスでもあると指摘し、保護主義が台頭する情勢の中で、自由貿易と中日韓協力を推進することは非常に重要だと強調した。
12日、研究成果を発表する田中明彦学長。(北京=新華社記者/張帆)
田中明彦氏は、当面の国際情勢が変動する中、中日は第三国市場における協力を推進し、両国間の学術・人的交流を強化しなければならないとの見方を示した。
北岡伸一氏は、中国は経済面で大きな成功を収めただけでなく、過去の悠久の歴史と伝統を掘り起こすことにも力を入れていると述べ、中国と経済、政治などの分野で協力し合うことを期待すると主張した。
田中均氏は、経済協力は地域の安定に重要な役割を果たしており、二国間および多国間での協力を積極的に推進するべきだと強調した。(記者/邱虹、薛臣、張帆)
12日、研究成果を発表する北岡伸一理事長。(北京=新華社記者/張帆)
12日、研究成果を発表する田中均理事長。(北京=新華社記者/張帆)