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東京五輪開催に向け共に努力を 中国社会科学院の高洪研究員



 

 中国社会科学院日本研究所の研究員、高洪(こう・こう)氏。 

 【新華社福州3月5日】2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は4日、スイスのローザンヌで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)理事会にテレビ会議形式で参加し、大会の準備状況を報告するとともに、予定通り開催されることを確認した。これを受け、中国社会科学院日本研究所の高洪(こう・こう)研究員は、人類は危機の前ではなおさら運命共同体であり、中日双方が共に手を携え新型コロナウイルスによる肺炎との闘いに勝利することこそ、東京五輪成功のための最良の選択との見方を示した。
 高氏は新華社の電話取材に対し、IOCの決定に賛同の意を表した上で、東京五輪を予定通り開催するためには国際社会が一致協力して、関係各国が自国の強みを積極的に発揮し、新型肺炎との闘いに共に臨むことで、一日も早く終息するよう尽力することが何よりも急がれると説明した。
 高氏は「新型肺炎の流行が世界をかつてない試練に直面させている。客観的にはここ数年改善を続けてきた中日関係に新たな協力の機会を提供した。新型肺炎の流行を前に、両国の政府と人々は互いに手を差し伸べ、支え合いながら、共に災難と闘う中で身をもって『人類運命共同体』に込められた深い意義を悟った。人類共通の思いが結集する五輪が中止を余儀なくされることは誰も望んでいない。中日双方が共に努力して世界的な公衆衛生の危機を克服し、既に決定している重要な国際イベントを予定通りに開催させる必要がある」と語った。
 また、国際的な道理や良識から考えても、五輪精神の重要な意義は「公平な競争、相互理解、友好と団結」で、人類が共に災害に直面したときにはなおさら、各国が迅速に手を携えるべきだと指摘。新型肺炎と闘う運命共同体を結成し、感染がまん延する勢いを一刻も早く食い止め、感染拡大との闘いに一日も早く勝利しなければならないとし、中日両国は互いに今年の五輪開催を支援する多くの協力活動を始動させていると語った。(記者/魏培全)